前々回①前回②のお話の続きです。

ニューボーンフォトは、ただ写真の技術と知識があるだけでは

撮れません。

もちろん、「写真」 と一言で言っても本当にいろんなジャンルがありまして、
風景
建築
鉄道
ウェディング
ポートレート
料理
物撮り
家族写真
動物  
etc…

それぞれのジャンルで必要な知識が異なり
学ぶべきことも変わってきます。

よく、

「プロのカメラマンだったら、なんでも上手に撮れるんでしょ?」

と言われたりもしますが、決してそうではありません。

風景写真家の人が
ウェディングも料理もプロレベルで撮れるかといったら
そうとは限らないのです。

(もちろん、すべてのジャンルを撮れるすごい写真家の方もいらっしゃるかと思います。
ここではあくまで一般論として、です。)

ニューボーンフォトに必要な知識は、

新生児の体の発達、関節の可動域、

どんな風に体を動かしたら安全か、または危険か、

赤ちゃんに最適な室温や環境、

授乳に関する知識

産後のママの体の回復やメンタルについての知識、

自然分娩の場合、帝王切開の場合

産後のママたちとどのように接したらよいか、

どんな声掛けをしたらよいか

 

ご予約は妊娠中にお受けするので、妊婦さんと打ち合わせするにあたって

妊婦さんに関する知識

 

そして、ニューボーンフォトは赤ちゃんを寝かせてから
ポージングを作っていく撮影になるため、

赤ちゃんを寝かせるためにはどうしたらよいか

などの知識も必要になってきます。

それに加えて、もちろん撮影の知識と技術も必要。

 

お客様のご自宅へ出張して撮影もするので、
その時その時のおうちの状況を見て

光の入り具合、窓の大きさ、

窓からどのくらい離れて、

どの角度で、

どんな風に窓からの光を赤ちゃんに当てて撮るか

 

お部屋に窓はいくつあるか、

吹き抜けなのか、和室なのか、

天井や壁の色、

撮影する時間の太陽の位置、

 

そして

ピント、絞り、構図、露出。。。

色んな事を瞬時に判断して撮影する技術も必要となってきます。

私は、出産の経験があるので
赤ちゃんや産後ママの知識はそれなりにあったものの、

”なんとなく経験から知っている知識” だけではなく、

産後のママたちにとって 安心 で

赤ちゃんにとっても 安全 な

ニューボーンフォト撮影をしなければと思い、
自分に足りない知識を学ぶため、時間とお金を投資して勉強することにしました。

 

※ちなみに、インスタなどで新生児の赤ちゃんがうつぶせになり
両手で頬杖をついて眠っている写真を見たことがある方は多いと思います。
あれは、合成写真です。

本当の赤ちゃんは、自分一人であのようなポーズは取れません。
手首を大人が支えて1枚撮り、そのあと頭を大人が押さえて1枚撮り、
その2枚を合成して1枚の写真にしています。

赤ちゃんの頭はとても重たく、安全なやり方を知らないと背骨に負担がかかって
危険な状態になるため、この安全性を考えてポーズは行わない、と決めている絵フォトグラファーさんもいらっしゃいます。

そういうことも、知らないと 「赤ちゃんってこんなポーズできるんだ」 と
無理矢理やってしまって危険な状態に陥ってしまうこともあるので、注意が必要です。

プロのカメラマンには頼まずに、自分で撮ってみようと思っているママは
どうか危険なポーズはしないでくださいね。

 

私は、
うちの3人の子どもを自宅出産で取り上げてくれた
助産院エクボの高室院長にマンツーマンで新生児と産後ママに関する講義をしていただいたり
その時の記事はこちら

撮影歴10年以上のベテランのニューボーンフォトグラファーの先生が
アメリカから来日された際に、神戸まで研修を受けに行ったり。
その時の記事はこちら

オンラインでライブ講義を受けられるニューボーンフォトグラファー向けの研修も
週に1回受けており、

さらにオーストラリアの先生の講座を
オンラインで受講もしています。

(今朝も早起きして、子どもたちが起きてくる前に
この先生のオンライン講義を1本見て勉強しました^^)

その他、世界中のニューボーンフォトグラファーが集うオンライン上のコミュニティで
常に情報収集もしています。

生まれたばかりの大切な大切なお子さんを
抱っこさせてもらい、
撮影させてもらうわけなので
安全性を考えて、きちんとした知識を身に着けておく必要があります。

 

さらに、特に一人目のお子さんの場合、産後のママは
きっと始まったばかりの育児に不安を抱いてる方もいる中、

見ず知らずのカメラマンが来て、赤ちゃんをあれこれ触ったりしたら
不安が増してしまうと思います。

だから

ママたちにも安心してもらえるように

赤ちゃんにも心地よくいてもらえるように

ニューボーンフォトが産後ケアにも繋がるように

学び続け、ママにとっても赤ちゃんにとっても
宝物になる写真を撮り続けていきたいなぁ
と思っています。

 

色んなニューボーンフォトグラファーさんのHPを見たことがある方なら
わかるかと思いますが、ニューボーンフォトって
一般的な家族写真撮影などよりも
料金が少し高い印象を受ける方もいるかもしれません。

その理由は、この記事に書いた通り

赤ちゃんとママに関する専門的な知識、

そして高度な撮影技術・編集技術

が必要になってくるからです。

 

例えば、子どもが大きくなって塾に行かせることになった時、

・先生が教え方など何も知らない格安塾

と、

・教え方がとても上手で生徒の勉強はもちろん、精神的なサポートまでしてくれる
 しっかりした知識をもっている先生がいる、少し高い塾


どちらに通わせたいと思うでしょうか。

 

この問いに 「正解」 はありません。

どちらを選ぶかは、その方の価値観次第。

私は、

”安全に我が子の生まれたての可愛い姿を
 信頼できるカメラマンに撮ってくれるもらいたい”

と思ってくださるお客様のために
日々学ぶことを忘れずにいようと思っています。

*

*

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今日も長くなってしまいました。。。

最後まで読んでくださったみなさま、
ありがとうございます !

もっともっと、書きたいことがたくさんあるのですが、
次回は「なぜニューボーンフォトを撮るのがオススメなのか」

このテーマで私の想いを書こうと思います。

 

 

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リトルプラス